洪水対策でダムを作ることは間違いだ → とりあえず排水溝を掃除しろ


これは話が長くなります。

さらに、順番・手順があります。

これは水位を下げるという足し算です。

 

1.まず、川を掃除します

 ヘドロの中には、バッテリーや自転車のような不法投棄された大型ゴミも埋まっています。

 まずゴミ置き場にあるような大きさの頑丈な金網を川岸に、置きます。

 その金網の中に人間がスコップでヘドロを入れます。

 重機を使うとカニなどが死んでしまいますので使いません。

 海が満潮になると3mほど水位が上がります。

 海水とともに泥だけが金網から流れ出ます。

 石ころやゴミは金網の中に残ります。

 金属ゴミは分解して分別します。金属は高く売れる。

 その他は、燃えるゴミ・燃えないゴミに分けます。

 石ころは建築資材として使う。

 近くの廃校のグラウンドなどに石ころを山ほど集めておく。常に集め続ける。

 この方法だと川を掃除して川がきれいになるとともに、水もきれいになります。

 それは、なぜか?

 木炭や貝殻を海や川に投げ入れて水をきれいにするという漁協の考え方は間違っている。

 逆に泥が呼吸できずに窒息してしまうからです。

 泥がヘドロに変わり、嫌気性細菌が増えて、メタンガスが出ます。これが腐敗です。

 では、どうすれば良いのか?

 ヘドロを金網に入れると空気に触れる。酸素に触れて、呼吸できます。

 好気性細菌が増えて分解が進み、二酸化炭素が出ます。

 海が満潮になれば、水に触れて、金網から泥が流れ出ます。

 石ころだけが残り、石の重みがなくなった分だけ泥は呼吸しやすくなる。

 干潮になって、再び空気に触れて、酸素に触れて、呼吸できます。

 さらに、泥の中の雑菌やばい菌、ウィルスが太陽の光に当たって、紫外線に当たって死滅します。

 水の中も同様に、好気性細菌が増え、嫌気性細菌が減ります。

 泥も水も酸素に触れるときれいになります。酸化されると浄化されます。

 空気に触れることを曝気という。空気に曝すという意味である。

 私がもしウルトラマン3分間ひたすら、大きなスプーンでヘドロをすくってはひっくり返すという作業をしたら、

 海も川も泡だらけになる。

 この泡は二酸化炭素です。

 よって、私達はスコップでヘドロをすくって金網に入れる、この作業を延々と繰り返す。

 石ころを山ほど集めれば川底が深くなって、大雨が降っても川の水はあふれません。

 

f:id:ubnity:20201225210420p:plain

2.次に、排水溝の泥を掃き出す

 これはフタを開けてみないと、どれだけ泥が堆積しているかはわからない。

 詰まると水が流れませんので、大雨になると大変なことになります。

 少しでも水の流れを良くすれば、排水は進みます。

 このスピードがとても有効です。

 泥をスコップですくって、さっきの川岸に置いた金網に入れます。

 同様に、ゴミや石ころを取り出す。

 排水溝の泥は川の泥と同じですので、川に流れ出ても問題はありません。

 

3.さらに、自動販売機を撤去します

 わざわざ海抜が低い土地に自動販売機を置いてはいけません。

 条例で自販機の設置を禁止する。

 

4.次に、ようやく遊水池を作る

 遊水池は川の近くにある必要はありません。

 川から遠くても充分に効果はあります。

 まず、 土地の寄付を住民に募ります。

 所有者不明の土地や、相続人のいない土地があるはずです。

 用地買収は行いません。ただし、ゴミ屋敷があれば買い取った方が良いと思います。

 おそらく家主は掃除ができない人なので、行政指導には応じてくれないと思います。

 お隣さんも喜んでくれるはずです。

 土地がなければ、公園を中心に、その周辺の道路や信号機、電柱などすべてを撤去して、

 できるだけ広く面積を確保します。

 深さは2m掘ります。周囲を蛇籠で囲みます。

 蛇籠というのは、金網に石ころを入れただけもので、これだけで充分、土を固定できます。

 蛇籠の上に草木を植えて、その根が金網と同じように石ころを支えてくれる。

 蛇籠の大きさは高さ1m、幅1m、奥行き1mくらいでいいと思う。

 後々、金網が破れても人力で元に戻すことができる。

 遊水池には雨水が入り込みます。

 天気予報で大雨がくるとわかったら、前もってポンプで池の水を排出しておきます。

 このときに、排水溝をきれいにしておかないと水がうまく流れません。

 水があふれるのは12時間だけ。

 満潮の時だけです。

 干潮になれば自然に水は引きます。

f:id:ubnity:20201225210550p:plain

5.最後の仕上げとして下水道工事を行います。

 生活排水の垂れ流しは必ず、止めなければいけません。

 川が汚れます。

 下水道の普及率を100%まで引き上げれば、汚水があふれることはなくなります。

 公衆衛生にも良い影響があります。

 

以上のような対策で合計で50cmくらい水位は下がると思います

床上浸水が床下浸水になります。被害を小さくすることができます。

 

あとは、みんなで靴を下駄箱にしまい、できれば車に乗って高台へ避難しましょう。

車の分と靴の分だけ確実に水かさは下がります。

 

また、人命救助なんですが、自衛隊はゴムボートを入れてはいけません。

水かさが上がるからです。

自衛隊員はバケツリレーで水を運ぶか、排水溝の泥を掃き出して下さい。

とにかく水位を下げてほしいです。それが人命救助につながります。

 

大雨なら水があふれる。

それは当然のことです。自然界にとって大雨は必要なものなんです。

しかし、50cm以上水位を下げようとしてはいけません。

ダムを作ると緑豊かな環境が失われます。

たくさんの動物・植物が死にます。

生態系のバランスが崩れ、農業・漁業に悪影響があります。

さらに、二酸化炭素を吸収してくれる植物が無くなり、二酸化炭素が増えます。

地球温暖化が進み、気候変動が大きくなり、もっとひどい雨が降ります。

ダムを作ることは間違いなんです。